先日グランメゾン東京の話を書いたが、29日だったかな、映画グランメゾンパリへのつなぎのドラマが放送されていた。
昨日見ることが出来たので記録しておこう。改めてちょこっと書いときますが、僕はこのドラマを以前よく見ていて、飲食店として色々と考えさせられることがあり、今の自分を整理してくれたりする部分もある。
もちろん、今回も映画を楽しみにしていたので、このドラマも見たわけだ。
内容は、詳しくは書かないけど。コロナ中に苦戦したグランメゾン東京に起こったことを描写したような形。映画ではその後のパリでのチャレンジを見ることが出来るようだ。
コロナ中の戦いについて、本当に思い出した部分が多かった。オーナーのトライと社員の思想の歪みも確かにあったはずだ。協力金や銀行からの融資に走る毎日。
一緒だった。既存の飲食では難しく、お弁当やテイクアウトへの着手、ネット販売のためのHP作成などなど。そのまま、飲食から別の業態として今もやっているところもあるくらい、衝撃的な展開だった3年ほど。
僕も同じく目まぐるしくやることを変えたり、考えを変え、スタッフも入れ替わったりしていった。もちろん、しょうがないのだが、今思えば必要ないことも沢山あったし、無駄も多かった。HP制作を一部補助金で作成したがほぼ未使用で200万無駄、障碍者施設を作るべく、コンサル契約をしたがやめたので200万無駄。
それ以外も沢山の無駄があったが、忘れた。
でも動いていくしか、あの時はなかったし、その無駄の分、正解へ導かれたものもありそうだ。と納得している。
その時、スタッフにはこう話した。
【給与は6か月は出せる。そのあとは売り上げがないとわからない。でもホールとカキッチンとか言っている場合ではなくなった。だからとりあえず何でもやってほしい】
僕の気持ちと覚悟は理解してくれた。と思っている。
やはり腹を割った対話は必ず必要だと思う。気を使いすぎても伝わらないし、自分にリスクのない話は伝わらない。自分が守りに入った話は伝わらない。
出来る出来ないではなく、やるかやらないか。
やると選んだら、やり切る努力をする。
ドラマの中では、スタッフがお金を借りようと別の店のオーナーに掛け合うシーンがありジーンとした。社員が愛情を持つお店である証拠。
同じような気持ちになることが僕にもあった。
これはこのブログには書けないけど、松山が僕にしてくれたことは決して忘れないし、だから今があると確信してる出来事。キモチが救われたし、必ずコロナを抜けようと自分を鼓舞したのを覚えている。今。思い出しても泣けてくる。
キムタクが期間限定で勤めていた1日1組のレストラン。あのアイディアは今の自分に勇気を与えている。そうか、この手があるかと。
週休二日になり店舗ごと閉めているところもあるから、週1度だけオープンするお店とか、限られた時間や曜日を全く違うお店をやることが出来る。
また、お店の環境がドラマでは京都だった。同じ料理やワインもその環境によって全く違うだろうなって思った。またサービスマンの説明やキッチンのあり方でも違う。
あえて、オープンではないキッチンももしかしたらいいのかなとかね。
飲食のパワーってすごいですね。評価が簡単にされてしまうという部分はグランメゾンでも描かれているように顕著に売上に関わる。
逆に言えば、関心を持ってもらうってことは、そんなに難しくないのかもしれない。否定か肯定かは別として。どんなに悪い場所でも行きづらくても。
魂って伝わっちゃう。いいチームであることが重要。
ワイン、料理への探求やサービスへの気持ち。やはりそれをスタッフがどれだけ意識を持てる環境を作れるかが大きな仕事だよなーって改めて身が引き締まる。
シェフが若い子にシェフを譲るシーン。僕も何度もそうやって人に任せてきた。
これに関しては得意な方というか、度胸がある方かな。
失敗もあるし、めちゃくちゃになったこともある。それは痛み分けというかリスクの一つだから想定内。
でも、それで結果を出すことでしか、成長も楽しみも見いだせないことも事実。
こうしてグランメゾン東京を見て、今の自分を見直せたり、これからへの勇気や言葉の整理になる。
映画を見たらまた書きますね。
写真は僕が潰してしまったレストランテ イシマル。
その記事がまだネットに落ちていたから貼っときますね
反省は席数が足りなかったこと、僕のイメージ力がなかったね