OKEI GROUP OWNER 片寄雄啓《コトバノチカラ》

神奈川大学法学部出身。広告代理店《協同広告》で営業として6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。1年半の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。現在、Pizzeria Terzo okei、Viva okei、OKEI BREWERY、Atelier de terrine maison okei、オケタプ 、ビストロオケイヤの6店舗経営。飲食店経営、カズ、サザン、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います。

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成長というよりも変化

一生って言葉を人生で何度も使ってきたと思います。僕だけじゃないと思いますが、何となく気軽にじゃないけど、重みなく使ったことがあるなって。

でも、最近【一生続けていくから】って仕事のことを言っていた大先輩は【重かった】です。やはり言葉の重みというのは人それぞちがう。

言う人による場合もあるし、言われる人による場合もある。自分が50歳になるからか、一生というものが未来のことじゃなくて、余生と聞こえたり、数年後と聞こえたりするからかもしれない。

現実になってきた一生へのカウントダウン。一生続けていくって言葉は昔の方が長い話で重いはずが、現実的になった今の方が重く感じるという面白さ。

死ぬまで忘れないこと、死ぬまでやり続けること。一生続けていくってことはこれからの余生をそれと共に生きるということ。

そのセレクトをした今までの自分と向き合うということ。

お店を出して20年目になりますが、一生続けていきたい仕事ではあります。ただ、僕は職人というものとは程遠く、周りから見たら社長、経営者に過ぎない。1つのことにこだわり、突き詰めてきたというとそうではない。

右往左往して、何が出来るわけでもない。ただ目の前にあるやりたいことを具現化して失敗して、たまに成功して。愛情いっぱい注げたり、ちょっとへそ曲げたり。

一生続けていく仕事!とはいえ、一つにこだわっているわけじゃないから、なんか恥ずかしくてそんな感じでは言えない。

僕にとって今の【仕事】はやっぱり夢なんですよね。お店をやりたかった20代の自分の夢をずっと続けている今の自分。

20代の自分と戦っている感じです。あの頃夢描いていた自分を否定する人も多かった。その自分に【まだ続いているぞ!】って伝えている、証明しているような感じ。

経験が自分を抑え込んで前に進めないってよくあります。それは若い時は全くわからなかった。何で何もしないんだろうとか思っていたかも。

やらなきゃわからないことも、わかっているような気になってしまうのが経験。自分は経験していなくても他の経験を目のあたりにして吸収してしまっている。

ただ、全く同じお店を作っても、やる人によって全く違う色になるだろう。同じ勉強をしてもアウトプットは違うだろう。結局、人が経験したことは情報に過ぎなくて、実際にはどうなるかわからないし、自分なりの解釈でどんどん進めば、全く違う結果になることも少なくはないだろう。

一生続けていく!っていう言葉は重く、何か厳しい言葉。でも、一生、精一杯生きていく。これが仕事を続けていくってことに近いかもしれない。

だって僕には定年もないし、保証もない笑

おじいちゃんになっても、思いついたらやっちゃう男でいたいな。

たぶん、僕自身は成長しているってよりは、変化していく人。

もちろん勉強して成長はしているだろうけど、それよりもどんどん変化していってる。

1店舗だけやりたいといった自分は6店舗目が出来るし、ずっとお店に立っていたい!って言っていた自分は店にいることも減った。

スタッフを仲間を大切にしたい!それだけは変わらず、でもまだ出来ていない。

成長というより、変化。

たまたま書いた言葉だが、自分の表現としては正しい気がしている。今日は。

協同広告時代

写真は広告代理店時代。26歳くらいかな。