広告代理店時代の話。
とは言え、マスコミっぽい話じゃないですが、気の向くままに思い出したことを書いてみます。こないだ母親のことを書いたので。。。ちょっと違う昔話を。
1998年に入社し、すぐに1か月の出張があり(この話も何日も日記書けそうですが)、東京・霞が関の本社で落ち着いて働きだしたのは7月くらいだったかな。
実は、その時凄い不安になったことがありました。4月入社でしたが、すぐに出張1か月を1人でいくという大仕事のため、その前はその準備で終わり、戻ってからも、出張費清算やあいさつ回りで時が過ぎました。
そして、さぁー「仕事」というかビジネスマンとして働けるのかなって思った時。すでに4月から同期はクライアントを回り、1営業マンとして電話がかかってきたりしていました。僕は誰も知らない人だし、周りの人からだいぶ「遅れ」を取っていたのです。電話も取ったことがなかったからまずそこから。大学ノートを渡され、そこに電話の応対を書く毎日。あとは上司がツケにしたクラブの支払いに行ったり笑
そんな時に、お弁当を頼まれたんです。「片寄、昼行けないから、なんか買ってきて」
もちろん二つ返事で行ってきました。周りの先輩方は意外とお弁当派が多く、日に日に頼まれることが増えていった。その中で、先輩方の「好き嫌い」があることがわかってきました。だから、皆さんからオーダーを聞いたり、勝手に好きそうな弁当にしたりしていました。そうしていたら、隣の部から「俺のも買ってきて」なんて言われて、色んな部署から発注が来るようになったんです。お弁当ノートをつけて、皆さんのオーダーを忘れないようにしていました。そんなことを毎日のように続けて、会社全体でもお弁当といえば片寄に聞けば大丈夫みたいな感じでしたね、。
そしてあっという間に2年目になり、上司が移動したことで大きなブランドを一人で担当するという大抜擢になりました。もちろん先輩がいましたが、担当として認められたことが嬉しかったです。そうすると、雑誌の掲載などを雑誌部と打ち合わせとかあるんですよね。新人みたいなやつが生意気に。。
で、その時、「お、片寄か。いつもお弁当ありがとう。何でも教えてやるからな」
お弁当を買いまくっていたことがつながったんです。そういえば、その間に「いつもお弁当ありがとう、飲み行く?」とか全然違う部の先輩から誘われたりしていました。
それからとんとん拍子。新しい仕事をやりだして、違う部署との仕事がスタートしてもお弁当効果が絶大。みんながそれで覚えてくれているのと、噂を立ててくれた方々がいたから、話が早かった。結局、僕の広告代理店時代のスタートはあのお弁当を買ってきたことから良く回りだしました。
その後、部下が出来てお弁当買ってきて~って頼んだら、「なんで買ってこなきゃいけないんですか?」って後輩がいたな。辞めちゃったけど。
仕事って何でも意味があると思うのですよ。お弁当のように。だから何も判断能力がない時期ならば、とにかくやってみて少し様子を見るべきです。
その意味も言われていてもわからない場合もあるし、1年経たないとわからない場合もある。結果を早く求めすぎるといいことはないというか。
今でもそういう考えは変わりません。すぐにうまくいくこともありましたが、たいていトラブルがいっぱい。それは人生、ずっとそうな気がします。
だから与えらえた試練をクリアしていくってだけでも、何かになる気がしています。
代理店の大先輩方、ありがとうございます!