大学を卒業して、広告代理店に入った僕。
実はうそをついて入社した。パソコンが出来るというウソ。ほぼ、出来なかった笑
そんな自分が内定をしてから、プレゼンテーションをする課題が与えられた。
たしか、4月入社の前の3月がプレゼン本番だったかな。パワーポイントが必須だった。めちゃくちゃ困りました。
PCを買うところからだった。今みたいにネットを見たらだいたいわかる時代じゃない。一応ネットはあったが、まだまだだったから。
本で使い方を学びながら。。。、もちろんブラインドタッチは皆無。ゆっくり打つスタイル笑
プレゼントものを人生初めてしたのかもしれないな。社長や専務、大先輩の方々を前に精一杯話したし、書類も作った。今思えば恥ずかしい内容だろうが。
「うそ」をついたから入れたし、「うそ」をついたから「やったことがない」PCを強引に触る使うことになった。
お店をやるときも「2年で独立」と決めて脱サラ。結局自分のスケジュールを作っていくためにも、お尻を決めるというか、デッドラインを明らかにしていくのがスタイルなのかもしれない。
噓は良くない。でも、それを本当にできる時間や体力を自分で確保できるなら良いはずだ。偽善者でもずっと偽善者で生きていけば、善者なわけで。
自分がやりたいことも、どっかで後回しになり、全く違う別なものを優先していることがある。そこで確固たるスケジュールがあればそうはならないのだが。
優先順位をつけるというと、もっともらしいが、それよりも「やるんだ」という強い意志を大切にできたらおのずとそういう選択になっていくはず。
ちなみに、広告代理店内定時のプレゼンの課題は「いま、お店は」という切り口だった。
与えられた課題がたまたま今の職業であるという奇跡。
僕はバイトをしていた経験から、店で大事なこと。これからのこと。より良いサービスをするために今からトライすることを説明した資料を作った。
「常連さんの名前を覚えること」
「いらっしゃいませではなく、こんばんはっていうこと」
とか、今でも考えるようなこと。
結局、どんなに近代化というか、DXとかいったといっても、何十年も変わらない「やった方が喜ばれること」はあるし、それがサービスマンが楽しい仕事に直結している気がする。もちろん、効率も大切だから、そのクラシカルスタイルに上乗せする形がいいよね。
今までを捨てるんじゃなくて、積み重ねていくことがしっくりくる。
あの頃の22歳の自分に言いたいなー
「このプレゼン、30年くらい経っても変わらないキモチだよ」って。
そして、嘘をついて入社した自分にも言いたい
「嘘は悪いけど、すぐできるようになるから大丈夫だよ」
って。
写真は今長野で独立した森山君に会いに行ったとき。
下高井郡にあるPNMって店になってます。
顔が似ていることと年齢も近いから仲良し。
また行きたいな。
嘘とは関係ないっす笑