OKEI GROUP OWNER 片寄雄啓《コトバノチカラ》

神奈川大学法学部出身。広告代理店《協同広告》で営業として6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。1年半の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。現在、Pizzeria Terzo okei、Viva okei、OKEI BREWERY、Atelier de terrine maison okei、オケタプ 、ビストロオケイヤの6店舗経営。飲食店経営、カズ、サザン、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います。

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感動する食事の記憶: 堂島ロールのロールケーキ

今週のお題「感動するほどおいしかったもの」

初めて、このはてなブログにあったお題で書いてみよう。

好きな食べ物って聞かれたら「イチゴ」「納豆」って答える自分。

でももちろんそれ以外も沢山ありますよ。海苔も好きだし、バナナも好き。

お魚も好きだし、、。。あ―キリがない。

感動した食事というか食べ物、美味しかったもの。沢山ありますが、一つしか思い出せない。

堂島ロールのロールケーキです。

美味しいものは沢山あるけど、そのタイミングというか、シチュエーションも大事ですよね。誰と食べたとかも大事だし、その季節や感情が大きい。

僕は真夜中でした。

朝からずっと働いていて忙しくてご飯も食べれず。

ふと思い出したら24時くらいだったかな。

当時のシェフの戸羽(大井町ニドシェフ)と片づけをしていたんです。

その時に、急に思い出したんです。先輩から頂いたケーキがあることを!!!

「戸羽!!!食べようぜ」って紙袋から箱を取り出し、開けてみた。

そこには見たこともない、プリッとしたロールケーキが1本入っていた。

それが堂島ロールでした。

先輩が確か出版社の懇親会とかで帰りにお土産をもらってきてくれて、それをそのままくれたんです。疲れてそうな僕らに。

無知な自分は堂島ロールを知りませんでした。

皆で分けたんですが、うますぎて目から涙が溢れていたんです。

ビックリして、戸羽に「ねー俺。泣いてるんだけど笑」って報告したくらい。

身体もつかれていたし、お土産くれたのも嬉しかったし。

今でも堂島ロールを食べると思いだします。

自分の頑張っていた時期を感じるケーキとして。

何かを食べたら過去を思い出し、初心に帰れる。

凄い良いことですよね。いや、奇跡かな。

母親のごはんや父が作ってくれたもの。

そんなものがふと思い出す瞬間が皆あるんだろうな。

泣くほどおいしい料理やワインが出せるようになったらいいな。

僕は料理人じゃないから良いセレクトが出来たらいい。

自分が作ったものじゃなくても、飲みたい!って思っているものを

提供出来て。笑ってもらえることが幸せなんです。

ワインって、作る人と、輸入してくる人、売る人、伝える人がいる。

最後が我々なので沢山の想いが詰まっているわけですよ。

だから、責任重大というか僕らが失敗したら、全てが台無し。

最後のバトンをしっかりとゴールに結びつけないと。

美味しくて感動したって言ってもらえるワインが僕が紹介できるように。