ニド、戸羽のお店の10周年パーティだった。
オケイ2代目シェフとして長い間いてくれた人。本当にいいお店になったよね。
幸せな空気と愛情いっぱいの笑顔。誰も何も求めていない。ただただ、あの空間に来ようとずっと思っていた人たちがいた。それだけ。
もちろん、来れなかった人もいるだろう、そんな人もどこかでおめでとうって言ってたと思う。そんな空気すら感じた日。
まるで斉藤和義さんのウェディングソングの歌詞だなって飲みながら思っていた。
あそこにいて、飲んでいろんな人にお声かけていただき、「オケイさんですよね?」なんて言われて嬉しかったです、本当。たぶん、戸羽がSNSとか営業中にとか話してくれていたからだと思います。自分がどこにいたのかって、言いたいか言いたくないか、それは関係性によりますよね。僕のことを伝えてくれることって、本当に嬉しい。
一緒に過ごした時間が真実だったって思える。過去が急に今、目の前にやってくる感じ。
ココには何度も戸羽のことを書いたことがある。
興味がある人は検索してみて笑
僕が一度だけ本気でお店をやめようって思ってスタッフ集めて、伝えた時、戸羽が「やろう」って言ってくれて。それで頑張れた日があったんですよね。もう15年くらい前だと思う。
色んな人が目の前を通り過ぎていくのが経営者。丸で渋谷のスクランブル交差点のようなイメージだ。それはスタッフだったり、お客様だったり。とにかく目まぐるしい。戸羽のお店も同じで、突然来なくなるスタッフが居たり、やめてしまって人が居な過ぎた時もあった。でもそんなのは皆あるんですよ。それを乗り越えられるかどうか。それが人間力だったりするんです。なんかが助けてくれるわけです。何かが。お金だったり、人だったり、運だったり。それを引き寄せられるかどうか。それが重要だと思う。
戸羽には間違いなくそれがあって。ちゃんど苦労も絶望的なことも経験しているから、強さもある。奥行きがある経営者になってきたんだろう。
お互いおじさんになり、迎えた10周年と20周年。互いの幸せを分かち合い、ただ喜び合える仲間である以上、必要な幸せはあるだろうか。
僕にはないかな。たぶん。
反面、自分たちがいつまで何が出来るかの保証はないから、やりたいことをやっていこうって思う。
僕はいろんなお店をやって、無くなって、まだやって。いろんな失敗をして、経験を得て、生きながらえる。多分それが好きなんだ。
戸羽は、1つのお店でギュウギュウに自分のやりたいことを詰め込んでいく。目の前のお店が楽しいようにしたい。そしてイタリアで修業したことを生かして、イタリアにも貢献している。プロセッコや生ハムなどを沢山扱い、イタリアからも客人が来る。イベントにも招致され、名声を手にしているところだ。
互いに何もない所から、生み出された奇跡のお店たち。
そこに集まるお客様は同志と言える。
みんなが支えてくれた10年って言ってた、戸羽。それが全てだよね。
飲食人である以上、自分を棚に上げず、お客様とスタッフ、関係者の皆のお陰であると言いきれてこそだと思う。
楽しい10周年でした。
戸羽、スタッフの皆さん、おめでとうございます。
スタッフの皆さん、10周年の当日にその場所に入れたことは財産になります。自分が10年何かを続けていけた時、どんな気持ちでいたいか。その象徴の日でしたから。愛情いっぱいの戸羽を愛情いっぱいに支えてあげてください。
よろしくお願いします。
最後に斉藤和義さんのウェディングソングの歌詞を入れておきます。
ちなみに僕はこの曲を大先輩の結婚式で一人弾き語りをしたことがあります。
その後、碧の結婚式でも歌ったね
結婚式の曲だけど、昨日の空間はこんな感じだったよ
あぁ 君に贈る ことば探し
眠れなかった
あぁ 思い出より あたらしい日々
美しくあれ
ここにいる人々
ここにいない友達も
きっと 君の名前
呼んでるだろう
その胸に 灯すだろう
おめでとう それだけ
言えばあとは こみあげる
たとえば あざやかな
夜明けのように
ただ その風のように
あぁ 白い花が 揺れて笑う
とてもきれいだ
あぁ 出会う不思議 愛する不思議
扉をあけて
そのひとを選んだ
人生がいまはじまる
誰もしあわせしか
いらないだろう
それだけを祈るだろう
しあわせのその日に
ひとはなぜ震えて泣く
あんなに輝いた
笑顔のあとで
こんなに愛されながら
そのひとと選んだ
人生がいまはじまる
誰もしあわせしか
いらないだろう
それだけを祈るだろう
しあわせのこの日に
君はなぜ震えて泣く
世界でいちばんの
笑顔のあとで
世界に愛されながら
誰かが撮ってたけど、全然写真はなかった笑