社長は現場にいない方がいい。
そういう本が山ほどある。確かにそれは正しいと思う。
例えば自分が現場にはまると、何かが動かなくなってしまう。朝から掃除や準備をしつつ、ワインリストを更新したり。
メニュー作ったり予約確認したり。社員と同様にやっていくとどうしても、見えなくなってしまう会社のことがあるから。
現実、今もそうだと思います。現場にいて、1つの店舗のことを主体にやっていくと後手後手になる所があるから。
だから最初から自分がいない店を作らなければならない。それがそういう本の序説的な考え方かなと思う。
それはわかっているのですが、今回は20年前に自分が独立した場所に戻るということで、まずは自分が立つということが必要だと感じた。
最終的には、店長が出来て僕がゆるめにスタンディングに居たりするのがいいのかもしれない。
魂みたいなものをここに植え付けて、温かいお店を普遍に続けていきたい。
それだけなので。
ちょっとしたこだわりとして昨日書いたように立ち飲み席をちゃんと稼働させたい。それ以外にもいろいろとちょっとしたキモチが要所要所にあります。
照明器具。
ビストロオケイヤにあるいろんな形の照明器具は全て手作り。しかもこの店のために作られた世界に1つのランプなんです。
このお店にしかないものを沢山置きたくて。
昔のガス灯やチーズ削りで作ったライト、昔のホイッパーで作られたものなど。
アレンジは @plainstock.001
世田谷にある最高に楽しいインテリア・小物・家具などを扱うお店。
散歩していたら出会った店でそれ以来の付き合い。
良ければ皆さん、寄ってみてくださいね。
お店にあるものが意味があるものが良かったんです。
誰がどんな気持ちでどうやって作っているのか。
そういうものが大切な温かい空気づくりに不可欠かなーと。
ただ、あるんじゃなくて、そこに命が宿る感じが。
カウンターの素材も特別なモノです。
土みたいなものの中に小さな石をたくさん入れて、最後にワインの瓶を自分たちで割って入れました。固まったら何度も削ってスベスベにして。ここも世界で一つのカウンター。ワインを飲みたくなるカウンター。
言わなきゃわかんないけど笑
木1枚の方が安いけど、今までやってきたことじゃないものをやりたくて。
そういう温度で家具屋さんや設計士と話すとアイディアが変わってくると思う。
とにかく安いモノだけを考えてるとしたら、そういうアイディアしか出てこないだろうから。
幸い、この数日間、ワインが沢山飲まれている
見えない空気がワインを楽しみたい空気にしてくれていると信じている。