久しぶりに豪徳寺のアトリエドテリーヌメゾンオケイにランチから勤務しました。
1年くらい前までは毎日自分が出ている店で、自分が居なければ成り立たないお店でした。
正直に書くと、人員も安定せず、なかなか難しい時代がありました。
今4年目ですが、社員は二人。シェフの石丸と店長の唯。あとアルバイトで構成した人員。社員がもう一人いたらそれは良いのですが、今はいないのです。
ただ、アルバイトの皆の力がすごい。
久しぶりに1日勤務して、パワフルさを感じました。
自分がいないのが決まり。店長の唯、石丸は不安はあったかもしれないが、それよりも楽しんでいるように見える。
アルバイトの仲間たちは、自分たちの仕事をしっかりこなしてくれるだけじゃなく、考え、新しいことも受け入れ、アイディアも出す。
雇用形態というのは関係ないんだなって思う。
本人たちのやる気があって、それを表現できる環境であるかどうか。
環境って何だろうか。僕が与えればいいのかどうか。
いや違うと思う。
スタッフが1からつくりあげるものもある。その中には痛みというか、多少は課題があったりする。でも、凹凸のない物事なんてない。
スタッフ間のトラブルもあるときもあるだろうしね。
それでも、形を作り上げていく様は、美しいというかなんというか。
実際、昨日入ってみて、僕がしていたことは誰でもできることだけ。
僕がヘルプに入ったけど、彼らの仕事が円滑に進むようにするだけで十分だったように思う。
店長の唯はホテルから来た人。
待ちのレストランに来たくて入社。でも現実って違うじゃないですか。
しかもオケイというお店の良くも悪くも、任される感じや、対人のコミュニケーションが把握できるのに時間が必要。
それでも着実に理解し、遂行していって。完全に任せている。
仕事を久しぶりにしながら、ちょっとした一言で、とても安心した。
ワインの話をしているとき。
僕が知らないワインの話を質問したんですね、唯に。
そしたら、唯が「オケイさんと被っちゃうので他のにしてます」
要するに、僕の知らないワインで、美味しいやつを入れたいってこと。
現にすごい美味しいワインを飲ませてもらったし、教えてくれた。
スタッフのモチベーションんが僕の上を行くということってそれ以上に嬉しいことは少ないと思う。
大変なこともあるはず。人の気持ちは色々と変わっていたりするから。
店長となる人が苦しむのはそういう所でもあるから。
でも帰り際に飲みながら話した感じが印象的だった。
忙しくて大変だけど、アルバイトの皆と石丸シェフと「成し遂げたい」
豪徳寺を盛り上げたい。
そんな魂を感じることが出来た。
僕が出来るのは今の体制に適した環境づくりをすること。
キッチン構造や色々と提案をした。
少し手を加えてみようと思う。