OKEI GROUP OWNER 片寄雄啓《コトバノチカラ》

神奈川大学法学部出身。広告代理店《協同広告》で営業として6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。1年半の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。現在、Pizzeria Terzo okei、Viva okei、OKEI BREWERY、Atelier de terrine maison okei、オケタプ 、ビストロオケイヤの6店舗経営。飲食店経営、カズ、サザン、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います。

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リフレッシュ休暇の効果

ビストロオケイヤのシェフ田中がスペイン研修に行っている。

ワイナリーを6つ訪れ、スペインを回りながら食事やワインを通して文化に触れていることだろう。

何度かこのブログにも書いたけど、オケイでは10日間のリフレッシュ休暇を導入している。名前は決まってないが、今日はリフレッシュという言葉で書いてみた。

今年の指針を期首に説明した資料の抜粋がコチラ。

休暇のススメ

10周年の時に初めて全スタッフを連れてイタリア研修を実施。

それ以来、コロナ禍までは2年に1度くらいそういう海外研修を与えてきた。

コロナでそれが途絶え、国内研修やボランティア活動にシフト。

コロナが明けて、3年前から海外研修推奨を再スタート。

ただ、全員で行くというのは現実的ではなかった。

新橋だけだったオケイも今は色々散らばってきた。

店舗の休みも営業スタイルも業種も違う。

なので、個人としていってもらうスタイルに変化した。

1日15000円というサポート金額を決めてみて、3年。海外へ行く人が増えている。

子持ちのママさんグループは、日本ワイナリーへの旅を子供と一緒に。

色んなことを皆が考えて、各店舗のインスタでシェアしている姿を見ると嬉しい。

飲食店で長期休暇というものがなかなか難しい。それが可能になるのはどうやってやっているのか?

そんなことをよく聞かれる。

先日、週刊誌スパの取材があったんだけど、そこでも給与ボーナス。休暇。そのあたりの取材だった。このブログを読んで連絡をしてきたみたい。

結論、可能になる方法はある。

とてもシンプルですが、やってみてそれを可能にしてみるしかない。

僕はいつもそうやっている。

「お、いいぞ」って思ったら、スタッフが何と言おうと決行。

週休2日も、旅行支援も誰にも相談してない。

決めてから伝えた。もちろん反対も多数。

オケイでは利益の分散がしっかり行われているため、営業日がなくなり、支出が増えるというのが致命的なのだ。

社長とは言え、反感を買う。

だから毎年更新で今年まずはやらせてもらいたい!という要望を伝えて実現。

もちろん大きなお金が動く。

営業できなければ利益はないし。

それでもみんなが工夫して営業日を多くしてくれたり、売上をキープしようと頭を抱えてくれている。

シェフ田中がいないビストロオケイヤ。

1か月間と1週間でその時期が来ることが一つの目標だった。

キッチンの源太、フロアの莉央がキッチンを回している1週間。

見ていると楽しそうに見える。

もちろん大変。莉央もわからない事ばかり。

でも、自分のお店という感覚が養われてきている。

僕のやり方はそういうキモチを高めてもらう感じ。

やらせるというよりは、やりたい!気持ちにしていくということ。

ちょっと前にも書いたが、ゆっくり着実にお店が盛り上がっていくように。

焦らず、たゆまず。

この1週間で彼との対話も変わるだろうし、シェフが居なくても売上があった、お店が開けられた、その功績は大きい。

良い空気でいいお店が出来ていくはずだ。

僕にとって、田中が楽しんでくれているという事実と、その間に2人のスタッフが成長しているというダブルでいいコト。

まだまだアップダウン激しいお店だけど、着実にお店を強くしていきたい。