オケイはもうすでに僕だけのものではなくなっている。
だいぶ前からこれには気づいている。
いつからだろうか。
しっかり覚えているのは5年目。
初代シェフ中田が退社した時。オケイって、僕だけのモノじゃないと思っていたけど、やっぱりずっといるのは僕だけなんだって思った瞬間。
ネガティブではなかったけど、一緒に始めた人と別れるのはつらくてね。
でも、それが2度目の独立だったかもしれない。
そこから店舗が少しずつ増えていった。
10年を越えたくらいかな、自分のモノではなく、お客様やスタッフが作り上げていく場所となっていった。
もちろん、責任は僕にある。何かあればすべて僕が責任を取るのだろう。
でも、褒められたり、良くなっていくっていうポジティブな部分に関しては、僕ではなくスタッフやお客様の利益というか、そんな気がしている。
コロナで新しい飲食店のあり方が乱立し、今また整理されているような印象。
都市型だけではなく、地方でも盛り上がりがある。
それぞれが個のアイディアでいろんなことにチャレンジしてる。
僕はその飲食の躍動感はいい傾向だと思っている。
単純に同じ場所で長く続けることが一番大変だとは思うが、それが出来なくても、失敗はあるだろうが、エリアや内容を変化させている人たちを見てるのは楽しい。
たぶん、自分がそうだからだろうね。
ピッツェリア、ビストロを皮切りに、居酒屋、焼き鳥屋、ブルワリー、中華、テリーヌ、ワインショップ、ペットOKなどなど今まで手掛けた店は17店舗。
6個残っているというのがいいのか悪いのかっていうのはあまりどうでもいい。
自分が今この場所というか、今が全てだから。
それが自分の実力だってことだし、それに不満もない。
何物でもない自分であり、何もできない。
だからこそ、人に感謝が出来る感情が強いし、人が好きだ。
コロナが過ぎてスタッフのお店だという意識が強くなった気がするし、スタッフの意識もそうなっていると思う。
今入ってくるスタッフに関しては、すでにそういうムードが出来上がっている会社、店であることが伝わっている。
スタートがそうだから、話早い。
結局、自分のお店だけどスタッフやお客様のお店、会社であるという意識がはっきりした。
僕はオケイのファンであり、それを支えていく立場なような気もする。
自分が作ったオケイのサポーターになるオーナー。
何だけ変な奴だけど笑
だから何も怖くなくなるんですよね。
自分が応援しているお店だから。
お店を作ってそのお店を応援出来るって
最高じゃん。
写真はシェフ中田最後の日
まだまだ自分だけのお店の感覚も強かったかもしれないな
みんな、元気かなー