OKEI GROUP OWNER 片寄雄啓《コトバノチカラ》

神奈川大学法学部出身。広告代理店《協同広告》で営業として6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。1年半の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。現在、Pizzeria Terzo okei、Viva okei、OKEI BREWERY、Atelier de terrine maison okei、オケタプ 、ビストロオケイヤの6店舗経営。飲食店経営、カズ、サザン、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います。

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週刊スパの取材

先日、週刊スパの取材があった。

来月発売号のようだが、内容が面白かった。賞与制度の廃止についての取材笑

全くお店の宣伝にはならない、単純な企業の取材だった。

とは言え、全く関係ないわけでもない。

要するに、ボーナスupするとか、昇給とか、そういう企業が多い中でも、オケイのようにボーナス制度を廃止した会社もなくはないとのこと。

その意図や意味、背景などを詳しく聞きたいというのが取材内容。

このブログで書いているのを読んで取材申し込みが来た。

簡単に書いておくと。。。

ずっとボーナスを出していたんですが、数年前に廃止しました。それは基本給を上げるためです。飲食業はボーナスがほとんど支給されていません。

ボーナスを支給してる!といっても数万円だったり、ちょっとが多い。

求人には業績によるって書いてあるけど、世間でいう何十万というものが通常支払われている企業は少ない。

オケイはその中でちゃんと支給出来ていたのですが、飲食業界でそれが伝わりづらいと判断し、その分を毎月の給与に乗せて支給するようにしたんです。

ただ、決算賞与だけは残し、利益が残っていた分に関しては、みんなに分配していくということにしました。

理由はいくつかありますが、今いる社員を大事にしたかったから。現社員に対しては毎月の給与が大幅に上がりました。そして、そのおかげで求人をしていい人が来てくれる可能性が増えたと思います。

単純に待遇が良く見えるようになったから。僕のキモチ自体は変わらないのですが、見える給与が高いことは、現実としては良く見えますからね。

週刊スパの方たちも、飲食業では珍しい考え方だし、面白いと笑ってました笑

たまに、業界紙や経済紙の取材がありますが、こうした論点や趣旨の話は好きです。改めて自分の考えを整理できるというか、社員に伝えきれてないことを思い出せたりします。このボーナスのことについても、最近はいるスタッフには背景を伝えてはいないので。もう昔話のように感じていたから。

でも、ちょっとしたことでも僕がトライ&エラーしてきたことばかり。

そのプロセスを話す機会があれば、話していくのも、大切なことかもしれない。

意味があるかどうかはわからないけど、なぜ今こうした制度になっているのか。

その意味を分かれば、そこにまた新しいアイディアや進化が生まれるかもしれない。

歩んできた道が間違っていても、今があるのはその道のお陰であるわけだからね。

自分が過ごしてきた日々を客観的に見てくれる業界や週刊誌のライターさん。

助かりますよ、本当に。

今度のスパも楽しみにしていようっと。