昨日は、第22回ナポリピッツァ職人世界選手権カプート杯S.T.G部門で優勝したイル・タンブレッロの大坪さんの祝勝会に出席してきました。

マンダリンオリエンタル東京で盛大に行われた会。
月曜日休みのお店だけではなく、お休みをずらして参加したお店の方など、温かい会で幸せな空気が漂い、とても気持ちの良い会でした。
お誘いを頂いた時は、少しためらいました。
僕はピッツァイオーロでもないので、何だかちょっと申し訳ないなと思いながら。。。。
でも、せっかくお誘い頂いたし、何よりも大好きな大坪さんの会なので、張り切って伺いました。
タンブレッロ卒業生がたくさん集まっていたし、いろんなお話が出来てよかったなー。
ご家族にも久々に会えて、お子様がもうお酒が飲める年齢になっていたことにはびっくり。小さい頃に一緒に遊んだのをついこの前のように感じていたので。。。。
大坪さんとお話していて、いろんな話をしてくれました。
やっぱりすごい奥行きのある人間というか、心つかまれるお話をしてくれる人。
僕の解釈も入っちゃうけど、誰かのためにもなりそうなので書いておきますね。
◎新しいものを知る。
ピッツァも進化していているので、ナポリでもコンテンポラネアというデカブチピッツァが台頭してきているとのこと。
クラシカルなピッツァを大事してきてはいるんだけど、何も知らずにただ否定するのは違うと思うと。
何でも食べたり、見たり、聞いたり調べたり。その中で取り入れたり知れなかったりは本人が決めていくこと。
流行に乗るという意味ではなく、まずは情報や中身を知るということは大事にしているというようなお話をしてくれた。
スマホを題材にしてくれたりわかりやすく丁寧に。
勉強は常にしていくというキモチを4つ上の先輩がしているということが、僕らの世代やもっと下の世代は改めて身が引き締まるのではないでしょうかね。
当たり前が当たり前にできるのが凄いですよね。。。。
◎不安だった
当日だけじゃなく、やっぱり不安や怖さはあったみたいです。
でも当日、知り合いのピッツェリアに話をして、生地を試し焼きを朝早くしていたそうです。そんな人は自分しかいないだろうって。
まず、試し焼きをさせてくれるピッツェリアが皆はないだろうからと。
いつもなら、食べて色々言ってくるピッツァ職人が、その日は美味しいって言ってくれて、急に不安がなくなったと。
「お前は何年ピッツァ職人やってるんだ?」
「25年以上かな」
「じゃー25年準備してきたんだから大丈夫だよ」
そんなイタリア職人との会話も教えてくれた。
それがとっても気分を良くしてくれたような感じだった。
僕はその話が一番グッと来てね。
1枚のピッツァを焼くのに前日生地を作って、当日も準備をしてって思うけど、そんなんじゃなくて、ピッツァを焼き始めた時から今まで、ずっと準備してきているんだなって。だから、今までの人生を注いだピッツァになるってこと。
色んな事が人生あるけど、全部積み重ねってことですよね。
戦いは入場した雰囲気とか振る舞いから始まっていたということなので、人生経験や準備の空気とかも大事なんですね。
こうして後輩や仲間たちが何度でも祝勝会をしていることでしょう。
その中でのお話で自分の今に響く言葉が沢山あるはずですね。



