多分毎年この日は父のことを書いているかと思う。
調べてないけど。
父の誕生日である10月29日。今日です。
高校生から一緒には住んでいないから、いつでも父子というか、厳格な父のままの若干怖さがまだまだ残る関係です笑
とはいえ、こうして大人になっておじさんになった自分をある時から認めてくれるようになった。
それはビストロオケイというお店を2009年に出したときだった。
2004年にサラリーマンをやめるという決断をした時は、猛反対。
もう縁を切られるんじゃないかなというくらいの勢いだった気がする。
その後、話もしないまま退社し、飲食で働きだして少しして僕が働くレストランに来るようになった。もちろん、全く褒められない笑
独立をするという時に、反対している父にお金を貸してほしいと頼んだ。
もちろん、即答で断られた。
でもどうしてもというなら、プレゼンをしろと言われた。
住んでいる富士までお店の企画書を持って行きました。
話を聞いてくれて、一言。
「貸すには貸す。でも契約書は作ってもらう。しっかり返してもらう」
そういって200万を貸してくれた。無事に返済が出来て良かった。。。。
それからお店を出してもなかなか褒めてはもらえなかった。
2店舗目を出した4年目、ビストロオケイオープン日に花が届いた。
「雄啓へ ビストロオケイ開店おめでとう」
初めてお祝いをされた気がします。
手紙がたくさん入ったボックスを探せば、そのメモは残っていると思う。
それくらい嬉しかったな。
その後は、少しずつ褒めてもらえた。
でも、必ずダメ出しはいつもある。
お店を出そうとすれば、採算は大丈夫なのか。現状維持がいいのじゃないか。
などなど、行き過ぎる僕を止めたり、促したり。
ちょっとした言葉が僕の頭を整理してくれる時もある。
そんな父からのコトバで一番心に残っているコトバ。
それは「慎重に。大胆に」
これはこのブログにも何度も書いている気がする。
でも、本当に事業というものをするために、人とかかわっていくためには本当に大事な考え方だと思っている。
物事はしっかりと勉強して知識を持ち判断していく必要がある。
勤勉さを怠らず、準備を欠かさない。
でも、時にはブルドーザーのように突き進む力も必要。
準備を重ねて重ねても、遅くなってはダメだ。
速度を求めていかなきゃいけない時もある。
その判断をするのが起業者。
そんな気持ちのコトバ。
時に慎重すぎて動けず。時に準備不足で前に進めず。
そんなときもあるけど、そこをやり切るダイナミックさも必要。
これからもその言葉を胸に生きていこう。
父へ
長生きしてください、いやもうしているのかもしれないけど、
楽しんで生きてくれたらそれでいいでね。
11月、伺います。

